通販サイトの構築（１）での検討を踏まえて、「カラーミーショップ プロ」で実際に通販サイト（ネットショップ）を開設するにあたってのカスタマイズ上の注意点、問題点を列挙します。（※ 2009年末時点での情報を元に記述）

　

1．通常の設定ではヘッダーにはタイトル文字か画像のいずれかしか設定できません。ですから、文字は画像として入れる必要があります。（CSSで background画像をセットすれば、両方いれることもたぶんできます）
ただ、HTMLとCSSを駆使すれば、HTMLベタ書きのデザインとほぼ同じデザインにすることができます。

※ 画面は「リラックスインテリア」様の旧サイト（左側）とカラーミー（右側）との比較です。

2．javascriptはそれを置くサーバーさえ用意すれば、大抵のものは動作可です。カラーミーのサイト自体には画像以外のファイルを置くことはできません。（画像の拡張子以外を弾いています。ただ、そのため、favicon.icoも ico拡張子だと弾かれてしまうため、設定画面にファビコン設定があるにも関わらず、そこで設定したファビコンは有効になりません。単純なバグです。共通部のHTMLに画像ファイルを使用した”shortcut icon”を設定する必要があります）

3．カラーミーは PHP製フレームワーク（smarty）で動作しているようです。smartyの知識（propertyの使い方など）があれば、カスタマイズは容易だと思いますが、公開情報が少ないため、smartyを使ったことがあるからといって、なんでもできるわけではありません。

4．商品のカテゴリーは、大カテゴリー、小カテゴリーの2階層です。小カテゴリーは大カテゴリーを表示していないページでは操作できないので、TOPページに大カテゴリーと小カテゴリーを一緒に並べるといったレイアウトは通常できません。TOPページに大カテゴリー一覧を並べて、大カテゴリーを選択したページに小カテゴリー一覧を並べるという使い方が普通のやり方です。smartyでカテゴリーの自動展開をせずに、HTMLでカテゴリーを１つずつベタで書くならもちろん好きなように書けますが、カテゴリーを追加したときなどはページのメンテが必要になります。
　
5．経験上、小カテゴリーで細かく分類するのはあまりお勧めではありません。そうする必要があるのであれば、大カテゴリーを小さな単位に分割して、その大カテゴリーをいくつかまとめた単位をレイアウト上の上位カテゴリーにした方が扱いが簡単だと思います。（小カテゴリーを直接扱おうとすると、カテゴリー一覧ではなく、検索結果一覧を使う手法しかないようです）

6．フリーページは10ページまで作成できますが、10ページは案外少ないです。ページ内をタブで切り分けるなど、ページ構成をしっかり考えないと、あっという間に足りなくなります。
　
7．カスタマイズの対象となるテンプレートの選択は重要です。特にカラム数、横幅、サイドバーの幅など、レイアウトの根幹にかかわるところをカスタマイズしなければならなくなると、変更箇所が多岐にわたりますので、なるべくそういうところを変更しないでいけそうなテンプレートを選択します。色やデザイン等はあとでどうとでもなります。

8．商品詳細をカスタマイズでは、商品画像の管理やオプション（在庫、値段表）の取り扱いが少し複雑です。このあたりはカラーミーの既存ショップのソースを見るか（大抵は見てもわからないと思いますが、やればできるんだということはわかるので）、ググって調べるしかないです。弊社は大抵のことは大丈夫です。
　
9．ひとつ、テクニックをあげておくと、商品にはメイン画像とその他画像（1～3）の4枚しか登録できないのですが、どうしても別用途でもう1枚画像が必要なときは、商品の「簡易説明」のところに『サンプルあり〈!–gazou01.jpg–〉』というように、HTMLのコメントの形で画像ファイル名を埋め込んでおいて、それをPHPで抜き出して使用するといった使い方ができます。（使う項目は「簡易説明」でなくてもOKです）
　
10．同様に、商品説明を１ブロック塊で表示するのではなく、２ブロックに分けて別々に表示するといったときに、商品説明自体に HTMLタグ〈div〉を入れて、ブロック分けして javascriptでDOMを書換えてもいいし、floatにして position absoluteで位置を指定してもいいし、CSSでやるとブラウザ互換をとるのが大変だというのであれば、先ほどと同じように、〈!– ２ブロック目 –〉でコメント扱いにしておいて、商品説明を PHPで加工してからセットするという手が使えます。
　
カラーミーショップ プロでのショップ開設をご検討の際は、ぜひ弊社にご相談ください。